「その“手皿”、ついやっていませんか?」
手皿とは、お箸で料理を口に運ぶときに、無意識にもう片方の手を添えてしまう動作のこと。 実はこれ、和食のマナーとしては“NG”なんです。
和食の世界には、静かで丁寧なふるまいの中に、相手を思いやる美しさが宿っています。今回は、そんな和の席での印象をぐっと良くする5つの基本マナーをご紹介します。
① 手皿をやめるだけで、所作が美しく見える
食べ物がこぼれないように手を添える方が丁寧な気がしますが、和食では器を正しく持つことでこぼれを防ぎます。手皿は「子どものマナー」とも言われ、大人の女性としては避けたい所作です。
② 器の持ち方を見直そう
汁物や煮物などの小鉢類は、器を手に持って食べるのが和の基本。テーブルに置いたまま食べるのは“いただく心”が伝わりません。持ち上げると自然に背筋も伸び、美しい姿勢にもつながります。
③ お箸の扱いに気をつけて
迷い箸、刺し箸、寄せ箸……知らず知らずのうちにやってしまいがちなNGマナー。正しい持ち方と置き方を身につけるだけで、食事の所作全体がぐっと上品になります。
④ 懐紙を使いこなしてこなれ感を
口元を押さえたり、お箸を置いたり、器を支えたり……懐紙は和の食事で大活躍。正しく使うと所作に奥行きが生まれ、きちんと感が自然に伝わります。
⑤ 所作は“心を映す鏡”
美しい所作は、ただの作法ではなく、相手を敬う心のあらわれです。 丁寧に器を扱う、静かにお辞儀をする、それだけで「この人とまた食事したい」と思ってもらえるものです。
和食のマナーは、完璧である必要はありません。 でも「知っているかどうか」で、印象は大きく変わります。
私の和食テーブルマナーレッスンでは、懐紙の使い方・器の扱い方・座布団の所作など、日本人として一生役立つマナーを本格的な会席料理とともに、楽しく学んでいただけます。
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